第1話 魔法少女

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8年前。 3年前に実施された”兄弟対決”の会議を終え、バクヂとテツローが、父”小倉”の故郷である”ナンカイ”の南部にある”キンカイ”へ旅立ってから数日。 ココロは、エイハチとキイチと相談して、2人の兄が向かった”キンカイ”の各地を旅する事を決意した。 クザンとアイクも誘おうとしたが、すでにクザンは、後の妻となる”モナミ”の職場で働きつつ、鍛錬に励む事となり、アイクは興味がないのか、話すら聞かなかったため、3人で行く事となった。 3人は最初に、バクヂとテツローが修行に励んでいる東の”サード海”を旅しようと考えていたが、彼らの邪魔をしてしまうと判断し、早めに引き上げ、中央にある”セカンド海”へ移動するために、3人は航空機に乗った。 窓からは、サード海との間にある”セカンサード海”が見え、一面、エメラルドグリーンの色に染まった美しい海が広がっていた。その美しさは、日本では南西諸島、小笠原諸島にでも行かない限り、見れそうにないものだった。
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