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「ココロちゃんは凄いね。”魔力”で飛べるんだ。」
「飛ぶっていうより、これは”浮遊”ですわ。もちろん、限りはありますけど・・・最初は、地面すれすれにしかできませんでしたわ。」
「努力しているのね。トトリ鳥国へ滞在して、勉強できれば、才能がもっと開花しそうなのに・・・」
「そんな事ないですわ。ん? ・・・この近くに感じますわ。」
ココロが、シャムの”魔法”を強く感じ、辿り着いたのは、神殿の外れだった。
劣化した石柱が並び、風化が進んで、ボロボロになった床の石畳に、2人は足をつけた。
「何も見当たらないけど、一体、何処に?」
「ここで、間違いないのですが・・・ん? 何かが迫ってきますわ!!」
「えっ!?」
2人が辺りを確認している中、彼女達の前に1つの影が姿を現し、立ち止まった。
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