久しぶり

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久しぶり

いつも通うカフェ。 いつも座る窓際の4人が座れるテーブル席で 温かなホットコーヒーを一口、ゴクリと 飲み込む。 慌ただしく行き交う人、犬をお散歩する人 たわいもない日常のストーリーを繰り広げていく。 あの頃が嘘のように穏やかな毎日。 だからこそ、たわいもない日常にホッとしている。 …あの頃… 思い出したくは…ない。 私は、またコーヒーを一口飲み また外を眺めた。 …?誰かが身体ごと大きく手を振っていた。   誰に振ってるんだろ?? 気になり 目が悪い私は、眼鏡をかけて もう一度手を振っている人を見た…。 ……あれ?居ない? その瞬間 ーーー!!バッッン!!ーー! 窓に両手を置き笑顔で覗く人がいる… 私はびっくりして声もでず、固まった。 誰!?ーー! ゆっくり窓の外の人に焦点があう …ーー!! まっ!まさか!、なっ!なんで!! 窓の外の彼は微笑みながら 「久しぶり。。み・つ・け・た」 私は……血の気が一気にひいて あの頃に…時が戻ったようだった…。
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