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江戸勘定奉行所
享保十参年葉月成
江戸関東郡代関八州勘定奉行"稲生下野守"奉行吟味。
南品川宿奉行所より護送されせし者也。
先に勘定奉行にて南品川宿を管轄せる名主及び地主を呼びつけて事情聴取としたうえにてこの事案を慎重に吟味せるもの也。
勘定奉行にて南品川宿名主及び地主から事の粗増しを聞き書きたりにて尚一掃に慎重にならざる事案であった。
事が事だけに勘定奉行とても召喚せる者を吟味にて報告を逐一御公儀は大目付殿に報告をせりに至った。
その間は半年も続きたるには下手な吟味をせりに成れば御公儀を根底から覆す事案であった。
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