18-years old

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 このサークルの合宿は、以前からの暗黙のルールで、アルコールと不純異性交遊は禁止とされている。いつの時代の話だよと裏では皆がブーブー文句を言っているが、たしかにアルコールが入り、あっちでもこっちでも(さかり)がついてしけこまれては、収拾がつかなくなる。健全で、真面目なサークルであることをアピールしたいらしい。大学生らしく(?) とはいえ密会しているカップルも、中にはいそうだった。  私は、加納君とつき合っていることは麻衣子にも言いそびれていて、結局まだオープンにしていない。  最近は二人だけで話をしていても、色恋で見られることはなくなっていた。 *  食堂で彼が居ることに気づいて目が合い、なぜかそのまま 視線を外せなくなった。 〝お疲れさま~。今日滑ってるところ見たよ、すごいね〟って、駆け寄って話せばいいんじゃないの? でもできない。 その不自然さに耐えられなくなり、私の方が先に目を逸らした。  話さなくても感じる、顔を見ただけで。  二人とも、似たようなことを考えていた。  こんな非日常的な場所にいるのに、どうして一緒にいられないのだろうね。 ✉️ 《もう寝た?》 《寝てないよ》  ベッドがそれぞれ四台ずつ設置されている四人部屋には、麻衣子や先輩方も一緒にいて、電話すら儘ならない。  できるのは、布団に包まってメッセージのやり取りをするだけ。  すぐに既読が付いた。
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