126人が本棚に入れています
本棚に追加
「............っ、」
どう答えていいか分からない私の目の前に。
蓮斗さんが少し移動して、リビングのど真ん中。
テーブルの上に、ピラッと置かれた1枚の紙。
その紙は紛れもなく..................
「こっ、婚姻届?」
しかも、ただの婚姻届じゃない。
1年前に書いた、記入済みのもの。
驚きすぎて、
瞬きを繰り返していると。
「美里はまだ若いし、〝俺と〟以外の、
選択肢もあるんじゃないか?って思って、
俺は、〝結婚するフリ〟を提案した
だけど、俺はやっぱり美里が好き」
──────ギュッと、
私の手を握って、そう言う蓮斗さん。
ぅ、これは.........心臓にわるいっ。
「〜〜っ、蓮斗さん、すきですっ、」
蓮斗さんの手を握り返して、そう告げれば。
最初のコメントを投稿しよう!