殺される運命part2

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殺される運命part2

「あーははははは!!」 お母さんは狂ったように笑う。 「どうされたんですかって逃走犯の咲良じゃないか!って君大丈夫?血だらけの少女発見早急に救急車お願いします」 無線で誰かに話してた。 ーパンッー 「えっ……。」 お母さんは自分の頭を撃ち抜いていた。 「これでずっーとずっーと一緒だね流歌」 どんなに逃げてもお母さんには捕まるんだ。 そう言ってお母さんは息を引き取った。 「逃亡犯は自身の頭を撃ち抜いて死亡を確認しました」 ーピーポーピーポー 「この少女です!出血多量で助かるか……。心臓にも小刀が刺さっています。」 「ストレッチャーに乗せるぞせーのっ1.2.3.」 ピーポーピーポー 「輸血全開で、受け入れてくれるところ見つかったか?」 「今探してることろです。」 「見つかりました!ただここから1時間かかるセントラル病院です。」 「遠いな……心臓に掠ってるかもしれない持つか……いや、持ってくれ、!」 ーピー 「出血性ショックか……頼む戻ってきてくれ……。」 「バッテリーたまりました。皆さん離れてっ、」 ードクンッ ーピッ、ピッ、ピッ、 「戻りました!」 「よく耐えた!偉いぞ!流歌ちゃん!病院はまだか?」 「あと15分です。」 「この状態だと持つ!手術室開けといてくれそのまま手術室へ向かうから。」 「了解です!」 靄がかかっている感じに聞こえる。 「流歌ちゃん分かる?生きてるんだよー!負けちゃダメだからね。」 「おか……あ、さん、は?」 「ごめんねお母さんは助けることが出来なかった。」 私の頬に一雫流れる。 これでやっとお母さんから逃げられるんだ。 「うれ……しいで、す。やっ、とにげられ……る。」 すると困ったように笑う救急隊員がいた。 「着きました!」 外には医者と看護師が待っていた。 「バイタルは上が72で下が32、指数は89です。多分心臓にナイフが掠っていると思われます。」 「手術室2番へ入ってください。」 「はい!」 手術室のランプがついた。 「んっ……。」 気がついた時にはもう1週間たっていた。 ICUにいるみたいで急いで看護師さんが気づいてくれて医者を呼んでくれた。 「いや〜危なかったよ。小刀だから心臓まではいかなかったけど包丁だったら心臓までいってたよ。メイク落としちゃったけどその火傷のあとってお母さんから?」 「は、い。 やめて、ください。ごめんなさい。許して……。」 「ごめんね嫌なこと思い出させたね。吸ってー吐いてー大丈夫もういないから。」 「ほんと?」 「ほんとほんと。流歌ちゃんのお母さん死んじゃった。」 「あのっ!友達来ても追い返してくださいこの顔見られたらみんな離れて行く。」 「そうだね……そうしようか。看護師さん全員に言っておくね。」 優しいお医者さんでよかった。 目が覚めてからの回復は早かった。 顔は切られてなかったから良かった。 手先の練習をして次は歩く練習半年後にはメイクも普段通りにできるようになった。 そしてようやく友達とも出会えることが出来た。 「るか〜!寂しかったんだからね!」 「深空!ごめんね時間かかってしまって💦」 「もう大学行けるの?」 「うん。行けるよー」 「流歌の事件めっちゃニュースになってたよ。」 「逃亡中の女性から口と手首にガムテープを巻き付けられて身体中切られたんだって?そして心臓一刺しでしょ?よく生きてたね。その犯人は一言言い残して自分の頭打って死んだらしいじゃん。そんなことほんとにあるんだね。びっくりしたよ、」 でもこれで安全なんだ。
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