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殺される運命part1
私流歌は顔に大きな火傷のあとがある。
小さい頃両親から虐待を受け熱湯がかけられたからだ。
そのせいで今までずっとバカにされてきた。
でも大学生となった今、メイクで隠し大学生活を楽しんでる。
「るか〜!話聞いたよ!」
「?」
食堂でパンケーキを食べていたら人生で初の親友の深空に話しかけられた。
ドンと横に座り目をきらきらさせて私の事を見てる。
「悠誠くんに告られたんでしょ?」
「まぁ……うん。」
「何よ!あんなイケメンから告られて断ったとか言わないでしょうね!」
「えっ、ごめん……断った。」
「えっ〜もったいない。深空なら絶対OK出すのにな……。」
「もうこの話やめよう?」
「流歌みたいに美人だっだら深空の人生も変わってたのかな?」
「私そんなに美人?」
「言っとくけど学園内で誰が流歌を落とせるか争ってるんだからね。」
「うわぁーそんなことやってんの?」
「大学生って言ってもまだまだ幼稚よ男子は」
「気をつけよーと」
「そーしな」
深空と一緒に返却口まで行って教室へ戻る。
『見て〜流歌ちゃんだ♡今日も可愛いよね。女の子でも憧れるよね。』
『それな〜。』
気にしてなかったけどいざ周りの声を聞くとみんな同じこと言ってる。
でもこれが仮の私だって知ったらみんな掌返してくる。
そんなことが目に見えてるから友達も少なくし彼氏なんて作れない。
そんな日々を繰り返してると最近妙に常に誰かに見られてる気がする。
不審者かな?でもそんなこと先生誰も言ってないんだけどな。
私は講義が終わり次第速攻でバイトに入る。
親がいない分自分で稼ぐしか道がない。奨学金にはあんまり手をつけたくないし……。
「流歌ちゃんごめんね、こんな遅くまで残ってもらって……。」
「仕方ないですよ。それに今日はここしかバイト入ってないので大丈夫ですよー。」
「いや〜しかし流歌ちゃんが入ると倍になるんだよね。」
「そんなことないですよー。では失礼します。」
「お疲れ様ー。今日はほんとにありがとうね。気をつけてねー!」
ーばっ!
「んーんー!!」
後ろから誰かに口を押えられた。
「静かに……殺すぞ……。」
この声……体が芯から震えた。
お母さんだ。なんで?刑務所に居るはずなのに。
口と手首にガムテープをぐるぐる巻きにされ、ぱっと離された。
私は必死に逃げようと歩く。けどうしろから10数えたお母さんが追いつく度にナタで色んなことろを切られる。
痛い……でも逃げないと殺される。
あと少しで交番ってところで後ろから小刀で心臓を1突きされ、私はそこで意識を手放した。
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