従魔契約

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「マ……マジかよ」 「あれってまさか……」 「ドラゴニュート!?」  そう、俺は問題ない。  むしろ問題なのは目の前の存在の方。 「んんー! やっぱ人型って最高! そうは思わない? ねっ、お兄ちゃん! にひひ!」    人型になってしまった元神竜様の方が問題だ。  なんてこった。 「というわけで、こいつが今しがた説明した竜人の……」 「神竜エンドラちゃんでーす! よろしくね、おじさま! てへっ!」  銀髪に青のメッシュが入った少女が小さな拳で頭をコツンとしながらテヘペロすると、レミリアさんは眉を引くつかせて。 「というわけで、じゃないのですが!」  ですよね! 「確かに沈静化をお願いしましたが、人型化(アルタライズ)させろとは言ってません! 何をしてるんですか、カズトさん!」 「す、すいません……まさかこんな事になるとは思わなくて……」  謝られても怒りが収まらないレミリアさんは、尚も頬を膨らます。  そんなレミリアさんを宥めるよう、ギルマスが間に入ってきた。 「そう責めてやるな、レミリア。 彼が居たからこそ、大した被害もなく神竜殿を沈静化出来たのだ。 讃えこそすれ、責めるのはお門違いだろう」 「ですが、神竜協会にはどう報告を? あの頭の固い人達の事です、竜神様が竜神化したと報せても頑なに信用しないと思いますが」 「報告をする必要はない。 現教皇のエレオノールへ密書を届けておけば、後はあやつがなんとかする筈だ」  些か納得出来ていない様子のレミリアさんだったが、上司の言葉には逆らえないようで、渋々……。
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