最小限の魔力、最低限の魔法

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「準備は良いですか、リュート=ヴェルエスタ」 「はい! いつでもどうぞ!」 「では……始め!」 「いきます! ファイアーボール!」  よし!  最小限の魔力かつ、最も威力の低い魔法を撃つことに成功した!  これなら……!  ────ドオオオオオン! 「え……」 「きゃああああ!」 「いいっ!?」  ……脆っ!  脆い、脆すぎるよ、ミスリルゴーレムくん!  爆散しちゃったよ、おい! 「ちょ、なんなのよ、この爆発! あいつが撃ったのってファイアーボールだったわよね! ファイアーボールってこんな威力だった!?」 「しかも無詠唱だったぞ、あいつ!」 「私知らない! こんなファイアーボール、私知らない!」 「あああああ……ミスリルゴーレムが粉々に…………金貨700枚が……」  あれだけ目立つなって色んな人に注意されてたのに、結局目立っちゃった……。  これからどうしよう。
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