待ち合わせ

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待ち合わせ

「ーーー涼遅いなぁ」 梨恵は時計をにらんだ。 「あいつのことだし、コンビニでも寄ってんじゃね?」 海司はスマホのLINEのトーク画面をにらみつけ、なにやら文字を打ち始めた。 「…海司、涼にLINE送ってんの?いいじゃん。こう送ってよ。『早く来い。寝てんのか?ブラックコーヒー買ったるぞ』ってね!!」 涼は苦いものが嫌いだ。だから莉里は少しイタズラをしているのだろう。 「いいねぇ。莉里。送ってみるよ」 と言って海司は送信ボタンを押した。 すぐに既読がついた。 『あー、ブラックはいやだな〜w今すぐそばだから!』 LINEを見ている間に涼は自転車で来た。 「すぐ止めるから待ってて!」 と言って走って行った。 「いやー遅くなってごめん!寝坊しちゃって…」 「まぁいい、早く行こ」 と言って駅の改札を通り抜けた。
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