鯨の夢喰い世迷言

これは遯∫┯繝輔か繝ｼ繝ｪ繝ｳ繝ｩ繝味

　ある寝苦しい夏の夜のことでした。
　何か身体に纏わりつくような不快さを感じながらも、夏だから仕方ないと無理矢理眠ろうとしていたんです。そんな中、ふといつもより部屋が暗いことに気がつきました。私の寝室はマンションの廊下に面しており、廊下の蛍光灯が切れていなければいつも窓から光が差し込んでくるんです。だから、目を閉じていても薄っすらと光を感じることができました。それなのに、今はただ真っ暗だったんです。

　そっと目を開きます。すると、ぼんやりと見える部屋の輪郭の中に、しっかりと廊下に面した窓から差し込んだ光を感じることができました。どうやら蛍光灯が切れている訳ではなく、何かによって光が遮られてしまっているようでした。暗い方が寝やすいこともあって目を閉じたんですが、すぐに違和感を覚えて目を開きました。

「ひっ！？」
　ばっと窓へ目を遣ると、そこには人影があったんです。本当に驚きました。同じ階の住人が通り過ぎる訳でもなく、ただじっとそこに佇んでいたんですから。窓の向こうで外の景色を眺めながら煙草を吸っているようではありませんでした。まるで私の部屋を覗こうとしているような。そんな距離感の不気味な人影。

　時刻は深夜二時。こんな時間に訪ねてくる人はいません。でも、いたずらにしては音を出して驚かせることもしなかったんです。覗こうとしたってカーテンがあるんですから、もちろん覗ける訳もありません。そこにずっと佇んで何がしたいのか、私にはまったく分かりませんでした。気にせず眠る訳にも、人影がいなくなるまで待っている訳にもいかず、私は意を決してカーテンに手を伸ばしました。
「え？」
　思い切ってカーテンを開くと、驚くことにそこには誰もいなかったんです。やけにはっきりした人影だったので見間違えではないと思いましたが、そこに誰もいなければ見間違えで納得するしかありません。でも一先ず何もなかったことに安堵しカーテンを閉めました。そしたら。

　また人影が現れたんです。

　気を抜いた瞬間だったので、思わず叫んでしまいました。それでも、急いでカーテンを開いてみると、やっぱりそこには誰もいませんでした。カーテンが汚れているのかと思いましたが、人影に見間違えそうな汚れはありません。不思議に思い、外へ出て確認しようと玄関へ向かいました。

　そっと開いた扉から顔を出して廊下を確かめてみましたが、誰もおらずしんと静まり返っています。誰かいるでもなく、いたずらでもなく、カーテンが汚れている訳でもなければ、もう完全にお手上げでした。サンダルを履いてとぼとぼと窓の方へ歩きました。遠くで鳴っている救急車のサイレンを聞きながら、何気なく窓を見遣ったんです。

　誰かいたんです。部屋の中に。

　カーテンが開いたままの窓から見えたのは、私に背を向けて立っている髪の長い女性の後ろ姿でした。でもそんなことあるはずないんです。だって、そこは私がさっきまでいた寝室なんですから。私は一人暮らしなので家には私一人だけですし、玄関からここに来るまでに部屋に忍び込むことなんてできる訳がありません。

　怖くてその場で固まってしまいました。寝室に誰か知らない人がいる。知らない人が家の中にいるのに離れることは不用心過ぎますし、かと言ってこのまま寝室に戻る勇気などありません。ただじっと冷や汗が流れるのを感じながら、女性の後ろ姿を見つめることしかできませんでした。

　どれくらいそうしていたでしょうか。ふと、女性の身体が揺れたんです。そして、彼女が私の方をゆっくりと振り向きました。

　彼女の顔は繝｢繧ｶ繧､繧ｯ縺ｮ繧医≧縺ｫ縺ゅｄ縺ｵ繧?〒縲√じ繧ｯ繝ｭ縺ｮ繧医≧縺ｫ縺舌■繧?＄縺｡繧?〒縲∬ｦ九※縺?ｋ縺?縺代〒遘√?鬆ｭ縺ｮ荳ｭ縺後≠繧??繧?↓縺ｪ縺｣縺ｦ縺舌■繧?＄縺｡繧?↓縺ｪ縺｣縺ｦ縺励∪縺?◎縺?↑縺上ｉ縺?ｶｺ鮗励〒縺励◆縲。