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ティハノはあれから丸2日寝ていた。今もまだ寝ていた。
一方裏切り者は。
トルマ「どう思うセキ?」
セキ「そうだな、あんまり心配しないでいいんじゃないか?」
ヘイル「そうね、特殊の属性がいない限り大丈夫だと思うわ」
チャコ「ヘイル、セキ!そんな曖昧じゃ駄目だよ!トルマこれ見て!」
チャコはパソコンの画面をトルマに見せた。横から見ていたセキが。
セキ「おいこれトルティアじゃないか」
ヘイル「あら本当。あの時は門しか見れなかったから・・・懐かしいわね」
トルマ「チャコこれは何でみているんだ?」
チャコ「今ロボハチに、あ!ハチのロボットなんだけど、偵察に行かせてるの!しかもロボハチに精霊力測定装置をつけたからこれで分かるわよ!どうどうトルマ!褒めてくれる?!」
トルマはチャコの頭を撫で、チャコは喜んだ。
セキ「おうおう、嬉しそうな顔しやがってそんなに撫でられるのが嬉しいなら俺も撫でてやろうか?」
チャコ「なによ子供扱いして!」
セキ「子供だろうが!俺らが何年生きてると思ってんだ」
ヘイル「そこまでにしときなさいよセキ。それでチャコちゃん数値測定出来たの?」
チャコ「ヘイル。ちゃん付けで呼ばないでよ・・・なんかむかつく」
ヘイル「それって偏見?嫌ねこれだから子供は嫌いよ。自己中で気も配れないし」
チャコ「腹立つ!私の何処が自己中なんだよ!別に好かれようとしてないし!私はただトルマの役に立ちたいだけよ!口出さないで!」
トルマ「やめろお前ら。ヘイルお前ダリアの事しか考えて無いだろ。ダリアを殺してしまった事をまだ気にしてるのか?」
ヘイル「やめてその話はしないで。悪かったわねチャコ」
チャコ「ふん」
ヘイル「やだ、ヘイル嫌われちゃったわ」
セキ「やれやれだな」
トルマ「話を戻すぞ」
セキ、ヘイル、チャコが真顔になる。
チャコ「トルマ。トルティアは今集まってる場所があるの。で、今ロボハチが向かってる。着いた。ロボハチ見つからないように」
皆がチャコのパソコンに集中した。
トルマ「やはり、シアの兄は数値が高いようだなあんなに力を使って起き上がれるとは」
ヘイル「あら凄い、見つけといてよかったわねシア。ああ、お肌が荒れちゃう」
トルマ「他は二人ぐらいか、そうだな念には念を入れておくか。チャコ耳を貸せ」
トルマはチャコに耳うちして。
トルマ「出来るか?」
チャコ「出来るけど、何に使うの?」
トルマ「早急に頼む」
そう言って、トルマは自室に戻った。
ヘイル「どうしたの?トルマなんて?」
チャコ「耳うちしたぐらいだから聞かれたく無いの分かるでしょ」
ヘイル「そうだけど・・・あんた浮かない顔してるわよ。嫌なら嫌っていいなさいよ」
チャコ「いいのトルマの役に立ちたいもん。トルマの役に立つのか分からないけど・・・」
ヘイルはえ?と最後の方が小さい声で言っていたので聞こえなかった。
チャコは、そのまま自分の研究室に向かった。
その背を見つめるセキ。
セキ「あいつ・・・」
セキはチャコを気にかけていた。元守護精霊として人間は好きだ。だが、セキも事情があり守護者を殺してしまった。ヘイルもセキも殺したくて殺した訳ではなかったのだ。
やはり人間は守りたくなるのが守護精霊だ。
元だが。
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