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エーメ 戻れぬ旅路
「元気でねジョゼフィーヌ」「ええ、手紙を待ってるわエーメ」
フランス領西インド諸島マルティニーク島
こじんまりとした貴族の屋敷
エメは両親を亡くして親戚のパジュリ家
従妹のジョゼフィーヌの屋敷に引き取られたエメだったが
祖父達の勧めもあって 本国の高名な修道院で貞淑な貴婦人として寄宿しながら
学ぶ事が決まった 14歳のエメ
船に乗り込み手を振るエメ 見送るジョゼフィーヌ達
「帰って来るから待っててね」「ええ、エーメ」
船は汽笛を鳴らして、海の彼方へと消えていった。
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