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献上品のエーメ 向かう船の途中 トプカプ宮殿へ
海賊に浚われた攫われたエーメ
外地の島育ちの貴族の娘 エーメ・デュ・ビュク・ド・リヴェリ
私はこれからどうなってしまうのかしら?ただ、涙が止まらない
彼女は幾度も乗り換えの船に乗せられ
ついには東西に位置するボスポラス海峡の古のコンスタンティノープル帝国 東ローマ帝国に辿り着くのだった。
「あれが あのオスマン帝国の都なのね」海を見ながらぼんやりと都の街並みを見る
「なんて‥不思議な所 あのドームのモスク‥あれがモスクなのね」
エーメは少しだけフランス語が話せる者達に
言葉の一部、オスマン帝国の事を教わってのである。
繊細な芸術作品を扱うように 丁寧に対応されたものの
相手は自分を浚った海賊だ 本当は恐怖の方が感情の奥底にあった
「ああ、帰りたい 帰りたい 私はどうなってしまうの?」エーメ
綺麗な瞳から涙が零れ落ちる
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