運命の麗しき皇妃たち・皇帝に愛された妃~薔薇のような美貌の皇妃 エーメとジョゼフーヌ~~【フランス皇帝ナポレオンとオスマン帝国の帝の妻】

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献上品のエーメ 向かう船の途中 トプカプ宮殿へ 海賊に浚われた攫われたエーメ  外地の島育ちの貴族の娘 エーメ・デュ・ビュク・ド・リヴェリ 私はこれからどうなってしまうのかしら?ただ、涙が止まらない   彼女は幾度も乗り換えの船に乗せられ ついには東西に位置するボスポラス海峡の(いにしえ)のコンスタンティノープル帝国 東ローマ帝国に辿り着くのだった。 「あれが あのオスマン帝国の都なのね」海を見ながらぼんやりと都の街並みを見る 「なんて‥不思議な所 あのドームのモスク‥あれがモスクなのね」 エーメは少しだけフランス語が話せる者達に 言葉の一部、オスマン帝国の事を教わってのである。 繊細な芸術作品を扱うように 丁寧に対応されたものの 相手は自分を浚った海賊だ 本当は恐怖の方が感情の奥底にあった 「ああ、帰りたい 帰りたい 私はどうなってしまうの?」エーメ 綺麗な瞳から涙が零れ落ちる 
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