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「何か生き返ったような気がする」
「それまで死んでいたの?」
「眠くなってきたな」と秀は言って自分の部屋で寝はじめようとしたようだった。
真一は芳江と別の部屋で寝ることにした。
彼は寝はじめて気が付くと朝だった。真一は芳江の姿を見てある意味、安心したのか夢を見ないでよく眠れた。芳江が戻る前は毎晩夢を見ていたのであった。
翌朝、顔を洗っている最中に誰かが調理をはじめた音がしたので少し驚いて台所を見たら芳江が調理していた。そんなことに気分はよくなったのだ。また彼は妻と一緒に暮らすことはできるのだ。
子供たちが起きてきた。和樹は機嫌よかった。
翌朝、和樹は笑顔で味噌汁をすすった。また元の四人家族になった。
「何か前と感じが違うのだよな」と秀は言っていた。
「何が違うの?」芳江は笑った。
「何がって、何だろうな」
「いいことよ」と言って芳江はほほえんだ。
「何か違うな。うまく言えないけど」
「何が?」
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