疑惑

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 いつから弘子は真一を知っていたのだろうか。というか彼女はいつから彼を狙っていたのだろうか。そんなことを考えていると真一はあほらしくなってきた。いつまでもそんなことを思っていたらきりがない。彼はそう考えていた。弘子は職場の同僚ではないのだった、いつのまにか知りあっていた。いきなり彼女が自宅に来たことはあったが間違えました、と言って帰っていった。昔の女友達と呼ぶには若すぎるのではないかと思えた。弘子は犯人かもしれないな、と彼は思った。  秀は自分の部屋で勉強をしていた。毎晩、秀と和樹は自分たちの同じ部屋で一緒に寝ていた。真一は別の部屋で寝ていた。真一は布団を敷く前に子供たちの部屋を見てみると子供たちはよく寝ていた。  月曜日の朝になった。和樹が眠たそうに顔を手でこすりながら起きてきた。朝食をして和樹の出かける支度を手伝い、二人の子供と家から出かけた。秀は同級生たち三人と一緒に小学校まで行く。和樹を連れて保育園に行った。そのあと出勤をした。  こんな日常がいいよな、なんてことを思いながら彼は自動車を運転した。彼の職場は駅から遠いところにあるのであった。
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