疑惑

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「変なの」秀はそう話して朝食の支度を始めた。真一も味噌汁を作った。和樹はご飯を茶碗に盛った。秀と和樹がテーブルの前のイスに座り、真一も座った。 「いただきます」彼と二人の子供はそう声を出して朝食をはじめた。 「今日は朝から雨か」真一は言った。 「雨だな」と秀は言った。  そんなことをしていたが朝飯を食べ終えて、支度をして出かけることになった。三人で玄関に立ち、忘れ物はないか確認した。  秀と和樹は玄関を出た。秀は同級生三人と歩いて行く。真一は和樹と一緒に自動車に乗って保育園に行くのだ。  保育園の前で自動車を止めて、保母と対面してあいさつをして、和樹は保育園に入って行く。  真一は自動車に乗って職場の会社に向かった。  真一は職場に着くと仕事をはじめた。仕事は何でもきついな、と真一は思ったがむしろそれは楽しいのだ。オレは変態か? 彼は自分に問いかけてみた。きつい仕事が楽しいなんて学生時代や就職したての頃は考えられなかったことだった。  職場では仕事に集中していた。真一は昼休みに朝、自分で作った弁当を食べた。
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