疑惑

8/18
前へ
/18ページ
次へ
 真一は午後の仕事を終えて、自動車に乗り和樹を迎えに保育園に博は行った。和樹は機嫌よく自動車に乗った。 「お父さん、ありがとう」 「いいってことよ」  帰宅すると秀が勉強していた。 「宿題でも出たのか?」 「テスト勉強だよ」秀は答えた。 「えらいな」真一はほめた。そのあと自室でくつろいでいた。  夜、秀は真一の部屋に入って来た。 「友達が中高一貫校を受験したいと言っているのだ」 「ほお」 「それで秀は同じ学校を受験したいのか?」 「オレは同じでなくていいけど」 「中高一貫校を受験したいのか?」 「うん、そう」 「塾に通うか?」真一は気分がよかった。 「通いたい」 「じゃあ頑張れよ。合格したらいいね」 「嬉しいな」  秀は大学生になるのかもしれない、と思っていたら意識がなくなった。  気が付くと朝だった。昨夜は考えごとを少しした。でも気が付くと眠っていた。朝まで眠れることの快適さを真一は感じた。  また日曜日になったのだった。  和樹は庭で友達と遊んでいた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加