殺陣と三味線

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その後に、『モーレツ!しごき教室』ちゅう、吉本芸人が出演する番組があって、大好きな木村進も出てたもんやから、かなり熱心に観ていたと思う。 芸人らが、様々なことに挑戦するの。 トランポリンや殺陣もやっていて、わたしは、そこでチャンバラトリオを知った。 「うわぁ。この人らめちゃめちゃ格好ええな。」 何故か伊吹太郎が好きやったけど、やっぱり格好ええのは山根リーダー。 そこで、殺陣に憧れるようになった。 小3の頃は、空前の漫才ブームで、関西人の癖におもろないわたしは、 「おもろなりたい。」 と、漫才師にも憧れ、更には松竹芸能の宮川左近ショーを観て三味線にも憧れ、いつの間にか、 「三味線が弾けて、チャンバラができる漫才師になりたい。」 という夢を抱くようになった。 しかし、小学校高学年になり塾に通い始めると、そんな夢は一旦なかったことになってしまうのである。 そして、小4の頃の将来の夢は、「小説家」になっていた。 児童文学作家になりたがっていたように記憶している。 恐らく、『モグラ原っぱのなかまたち』(古田足日、講談社、1981)という物語が好きで、それを何度も読んで、 「こんなに何回も読みたなる話を書く人になりたい。」 と思うたんやろう。 ちなみに、わたしは、チャンバラをやったことがなく、三味線は触ったことすらないし、ましてや漫才師でもなければ、小説家でもない。 ここでも小説書いたことないし。 大人になってから殺陣を教えてもらえる場所があるのを知ったが、我が身と生活、それどころやない状況になっていた。 和牛が解散するらしい。 川西くんが新しい相方を見つけ、またM-1に出てもらいたい。 いや、自分がそうなれたらどんなに良いか、と思う。 しかし、わたしは知っている。 わたしは、人見知りで、あがり症で、口下手なのである。
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