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悪魔に魅せられて
中高一貫の女子校に通うてたもんで、中学では修学旅行いうても何かピンとこんかったけど、一つだけ思い出があるとするならば、消灯時刻過ぎてからこっそり観た『冗談画報』。
コラムニストの泉麻人が司会で、その日のゲストはタモリ。
ほんで、タモリが紹介したのが早稲田大学繋がりっちゅうことで聖飢魔Ⅱ。
なんや、この顔だけ白い兄チャンらは。
ほんで、悪魔がどうたら言うとる。
演奏が始まる。
お前も蝋人形にしてやろうかーっ。
「白い顔して何言うとんの。」
とテレビ画面にツッコんだのも束の間、イントロが始まった途端、
「めっさ格好ええやん。」
こうして、わたしは、悪魔の生け贄になったのである。
ちゅうたら話は終わりなんやけど、この後、堅物で自分自身の価値観に凝り固まった母親との対峙の日々が続くのであった。
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