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彼女は、すこし恥ずかしがり屋さんでツンデレな猫ちゃんみたいな女の子だった。
彼女を抱っこしようとしたら、いきなり手をガブッと噛まれたり。
ごめんねっていいながら、噛んだところに上目遣いでキスをしたり。
とにかく、かわいいがすぎる。
普段は気が強くて男子にも怒ったりすることも多いから男勝りな印象も持たれやすいが、俺にはこんなにかわいらしい表情をするものだから、つい、謎の優越感を抱いてしまう。
同時に、ほかの男にはこんなかわいらしい表情をみせないでほしいとも。
付き合うというのは、優越感と独占欲があじわえるというものだろう、だから皆付き合いたがるのだろう。
関係性に名前をつけたくなるのは、きっと、そういうことなのだろう。
そんなことをふと、ぼんやり考えながら彼女との蜜月は、終わりを迎えた。
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