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プロローグ
俺の名は柊雪斗ごく普通の高校生だ。俺は都内の高校に通い…平凡に暮らしている。そしてそんな俺には趣味がある。それはフルダイブRPGゲーム「St4」の世界で「ハネネズミ」という傭兵団の団員になりゲーム内において様々な依頼を熟す事だ。あの事件があったときも俺はそのゲームに熱中していた。
「番組の途中ですが…ニュースをお知らせします今朝未明東京荒川区にあるアパートの1室で男性の変死体が発見されました」
TVからそんなニュースが流れてきたのは…まだ夏の暖かさが残る秋の夕暮れだった。
【ブラッティーレインの惨劇】後にそう言われる事件が起きたのは俺たちの力が足りなかったからだ。
??「ユキトぉー何してるの?ご飯よ?」
ユキト「わかった母さん今いくよ」俺はそう言うと階段を降りて…台所へと向い始める。今年は2075年…10年前にフルダイブRPGソフト「St4」が誕生し普及した世界だ。
俺たちの世界はこの50年で大きく変化した…自動運転システムがタクシーやバスに搭載された事で運転手が必要なくなったし…石油と呼ばれる化石燃料は数年前の夏とうとう消え失せた。
50年前は音楽が聞けるだけだった「Anker」には様々な機能が付与され…今では工場などの仕事にも活用されている。その一つがこれ…自動で対象を追尾しロックして顔認証を行う機能。
この機能が追加された事で警察官は街で人の顔を眼鏡越しに確認するだけで…何万件とある警視庁のデータベースからその人物が過去に犯罪を犯した物かどーかを確認できるようになった。
それはこんな近未来の世界で起きたとある事件を巡る物語である。
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