第十一話 ももお料理してみる

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第十一話 ももお料理してみる

「おはようです」 「ももおはよう♪」 「もも元気かぁ」  パパいつも頭ぐりぐり。やめて欲しいのです。    ももお料理覚えるのです。 「ママぁ、あたしお料理したい」  「ももはまだ小さいからお料理は大きくなってからでもいいのよ」 「ももお利口だな。パパと一緒お勉強頑張ろうか」 「はい!」  あたしはパパに抱っこされママのお料理をお勉強。 「ママぁ、お肉の切り方教えて」 「こうやって切るのよ」 「あたしも切りたい」 「もも。危ないからダメよ」 「はい」  残念です。  猪さんの猪鍋を作りたいのです。  あたしは何度も洞窟に行った。 「ももちゃん何しているんだい」  みかんの質問に頭をコテっと横に倒す。あたしは作業を続ける。周りには平たく尖った石がたくさん。    すみちゃん来た。 「ももぉ、おはよう」 「すみちゃんおはよう」 「もも何してるの?」 「包丁」  すみちゃんしっくりこない顔。でも直ぐにいつもの顔に戻った。 「遊ぼう」 「遊ぼう」  すみちゃんは遊ぶのが好きなのです。追いかけっこ、戦いも好き。猪さん、くまさんと戦うのは好きでないみたい。  暫く遊ぶ。 「すみちゃんもう戻るよ」 「え〜」  すみちゃんがそう言っても、あたしは洞窟に戻るのです。  あたしはみかんを走らせ洞窟へ進む。すみちゃん渋々ついてきた。  洞窟奥に着くと作業場所に座り石を研ぐ。石を研ぐ。  すみちゃん見てる。やりたそう。  あたし石を上げた。  すみちゃん力入れすぎ。すみちゃん上手くいかない。  ・・・・・・ 「お手手疲れたぁ」  すみちゃんごろんしてそのままお休み。  う〜ん。すみちゃんまだまだ。あたし作業続ける。  すーすーすぅと石が滑る感じが気持ちいい。あたしは心ゆくまで石を研ぐ。  あっ。欠けた。  ここまでできたのに!今日はもうやめる。 「すみちゃん、すみちゃん。起きて」 「もも、ご飯?」 「お家でご飯だべるよ」  すみちゃんむくっと起き 「帰る」  すみちゃんはぼたんに乗ると走り出した。あたしは後をついていく。 「ただいま」 「ただいまです」 「おかえり。沢山遊んだのね」 「「はい」」  ママご飯作ってる。あたし見たい。  先にももジュースとビスケットが出て来た。すみちゃんビスケットお口に。 「もも、お料理したいの?」 「あたしお料理したいのです!」  すみちゃんわかっている。あたし抱っこしてキッチンへ。 「すみちゃん危ないよぉ」  「ママさん。おにぎり作れるのです。お料理お手伝いするのです」 「本当に?」 「じゃあ、今度作ってね」  やはりママわかってないのです。あたしすみちゃんのお家でお勉強したいのです。
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