第一話 すみちゃん大好き♡

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第一話 すみちゃん大好き♡

 あたしもも。  すみちゃんより…  う〜ん…  え〜と、1、2…  1、2…ぐー小さいの。    すみちゃんといつも一緒。お皿も、椅子も、ご飯もおんなじ。  お揃いのお洋服を着てるんるん気分♪  あたしに新しいお友達でけたぁ〜。  う〜んと、え〜と、ゆ、ゆ、ゆ…  何だっけ?  うん。牛さん。  牛さんとお友達になったの。  ママと一緒に牧場でぐるぐる回るんだぁ。  明日はすみちゃん来るから牛さんと一緒に遊ぶんだぁ。  それではお休み。  ⭐︎  ちゅん ちゅん  「おはよう」 「ももちゃん、おはよう」 「もも、おはよう」  よいしょ。よいしょ。  う〜ん。  すみちゃんと同じようにできない! 「もも、何やってるんだ?」 「すみちゃんとおんなじ!」 「ん?」  あたしは食卓の椅子に『よいしょっ』と乗る。  パパとママ、また大人の世界。  あたし、大人の世界知らない。 「もも、でんぐり返ししたかったのか〜」 「で、で、で。ん?何?」 「でんぐりがえし」 「で何とかぁー」 「パパがお手本見せるよ」 「ママ〜、ご飯」  パパ、お目目にお水。  あたしはすみちゃんので、で、で何とか見たいの!  パパのじゃない!  今日のあさご飯。  ラム肉。  ラム肉いらない!  あたしはお口でラム肉噛む。ガムのように硬いからお口疲れるからべーした。 「ももちゃん。べーしちゃダメでしょ」 「みかん。柔らかくしたらいいんじゃないか?」 「これ以上どうやって柔らかくするの?」 「すみちゃんちでご飯食べる!」 「ももちゃん」  あたしお部屋でお着替え。すみちゃんと同じお洋服。 「ももちゃ〜ん。すみちゃん、遊びに来るって」 「すみちゃん。来る〜♡」  あたしリビングに行く。  ママ、あたし抱っこ。食卓の椅子に座る。 「もも、ご飯たべないとすみちゃん来ないって」 「え〜、ラム肉いらない!」 「今度はすみちゃんと同じご飯よ」 「すみちゃんとおんなじ!あたし食べる」  今日2食目のあさご飯。  目玉焼き、たこさんウインナー、ブロッコリー、お味噌汁、ご飯。  う〜、すみちゃんとおんなじ。 「頂きます」  目玉焼きにたっぷりのマヨネーズ。目玉焼きを丸めて一口。マヨネーズがお口の中でとろんとして、卵の黄身と一緒になってあま〜い。  たこさんウインナーとブロッコリーにもマヨネーズ。  うん。美味しい。  お味噌汁の中にご飯、どばっ!  食卓にお味噌汁こぼれた。 「ももちゃん!お味噌汁の中にご飯入れないの!」 「すみちゃんおんなじ」 「はぁ」  ママ、すみちゃんに勝てない。  あたし、そろそろすみちゃんちに引っ越し。  したい!  すみちゃんと一緒にお休みしたい。  ママいらない。  すみちゃん遊びに来るの待ち遠しい♡
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