団欒

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「どうしたの? ママ」  後ろで紬が聞く。 「ううん。ごめんね。手が滑りそうになったのよ」  慌てて誤魔化す。 「洗うの手伝うよ」  紬が自ら立って、残りの皿を運んでくれた。 「あら、ありがとう」  まだ幼く、母を慕ってわんわん泣いていたあの小さな娘が中学生になり、こうして手伝いをしてくれるのが志帆子には嬉しかった。
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