23 集合墓地

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「今もずっと悔やんでいるよ。あのときもっとやりようがあっただろう、とね…。日々、自分の愚かさを痛感している」  遠くを見つめるレックスの横顔を、アイリーンは初めて見るような思いで見つめた。  その視線に気が付いたレックスは、俯いて 「あなたの気持ちは、痛いほど分かるよ…」 と言った。さらに、 「エマに関しては、詫びのしようもない。あなたが無事だったことが、何よりの救いだ…」 と、付け加えた。  再びアイリーンの瞳は潤みはじめた。  それを見ないようにレックスは俯いて、 「…火事に関わった人間は、全て処罰する」 と言った。 「処罰とは?」  アイリーンが恐る恐る訊いた。  この件には、グラディスが関わっていると知っているからだ。 「死罪だ」  レックスが渇いた声で言った。
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