24 妖精の祠 

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24 妖精の祠 

「この坂の上の眺めの良い場所に、妖精の祠があるんだ。辺りに野の花も咲いていて、なかなか美しい。行ってみるか?」 と、レックスが誘うとアイリーンは頷いた。  アイリーンは今朝、ここオィングスの丘らしいところをレックスと二人で歩いている夢を見た。アイリーン自身の願望を夢見たのだと思ったが、予知夢だったのだと悟った。  レックスは振り返ると、後ろで待機していたハナとジョアンとオスカーに 「先に帰っていろ。私がいる。オスカーも帰っていい」 と声をかけた。  オスカーが何か言いたげだったが、ハナがその袖を引っ張ったので、3人は坂を下りていった。 「ここから少し坂を上る。私の馬に乗ってくれ」  レックスはそういうとアイリーンを抱き上げて馬に乗せた。  アイリーンが、ますます軽くなったと感じたレックスは、その後ろに座ったとき、 「もっと食べなくてはいけない」 と言うと、振り向いたアイリーンが 「あなたは、もっと休まなくては」 と言ってきた。
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