42人が本棚に入れています
本棚に追加
ヘイデンの部隊は中央に集まっていた。
ヘイデンが演台に上がると、彼らは「おおー!」と叫び声を上げた。
ルーサ-は腰の剣を抜き、空に付き上げた。
「諸君!今日が新たなレグナスの出発である!」
ルーサ-はそう叫ぶと、振り向きざまにヘイデンの腹を刺した。ヘイデンが抵抗しようと動く前に、ルーサーは反対の手で短刀を抜き、ヘイデンの喉を刺した。
ヘイデンは人形のように倒れ、演台から落ちた。
辺りは、一瞬水を打ったような静けさとなった。
次の瞬間、大きな騒めきが起こったがそれもすぐに静かになった。ヘイデンの部隊は、その周りにいたルーサ-の部隊から一斉に槍や剣を突き立てられたのだ。
「諸君!よく聞くがいい。本日をもって、このルーサ-・レグナスがこの国を背負う。承服できないものは進み出よ!この場で切り捨てる!」
ヘイデンの配下の軍隊は、誰一人騒ぎ立てるものはいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!