迫り来る黒い影

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お風呂場にも壺はなかった。 「1階はあと客間だけか。」 2階にはコレデさんとリベンさんの部屋があるだけだもんね。 「よし! 気を取り直して探すぞ!」 客間の扉を開けて部屋に入る。 ぐるっと見渡すけど壺らしきものは無い。 机にベッド絵画にキャビネット……。 こんだけ色々置いてるなら壺くらい置いといてよ!! クローゼットの中にも壺は無い。 「うーん、どこにあるのよ?」 一階には暗緑色と言うか、壺自体がなかった。 コレデさんの部屋調べた時に壺は見なかったもんね。 先ずはリベンさんの部屋から調べるか。 壺あるかな? リベンさんの部屋に入る。 客間ほど広くは無いけど、それなりに広い部屋。 ベッド、本棚、机、クローゼットが置かれている。 見た感じ壺らしきものは無い。 リベンさんってどんな本読んでたのかな? ちょっと気になる本棚2つ。 手前の本棚から本を取り出した。 「漫画……だね。」 少年漫画らしいものがあった。 まあ、幼少の頃から過ごしてるんだもんね。 こういうのも読むよね。 「あ、でも……漫画があるって事は……。」 確かベッドの下とかが隠し場所って相場が決まってる。 ベッドの下に手を這わせてみる。 「あ、あった。」 雑誌らしきものを見つけた。 ふふふリベンさんベッド下に何を隠してるのかな? じっくりと調べてあげる。 私は雑誌を掴んで取り出した。
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