第 1 章 ~ 強者 ~

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威嚇射撃で迷彩服の人達が家の中に入ってきた。 家の中は狭い。 5人が横並びには入って来れない。 当然1人ずつ入ってくる。 私は彼らの正面壁を挟んだ部屋にいる。 玄関からこの部屋まで約5m。 迷彩服の人達は警戒しながら入ってくるから、時間はかかってる。 私は素早く窓を開け外に出る。 窓は開けっぱにして瓦礫に身を潜め様子を伺った。 迷彩服の人達は窓が開いてるのに気づいて、窓から顔を出した。 ……この瞬間を待っていた!…… 私は銃を構え狙いをつける。 相手はフルフェイスのヘルメットを被ってる。 光学兵器が主流の今、恐らく耐光学兵器用のヘルメットだと思われる。 と、なれば物理弾である私の44マグナムレプリカとは相性がいい。 とは言え頭を狙うのは気が引ける。 胸を狙うのが良い。 迷彩服の人が窓から出ようと体を出した時が狙い時! 窓からここまで約10m。 日頃のの練習の成果を見せる時!! 狙いを胸に定めて……。 ドクン…… 人に大して発砲するのは初めて。 脳裏には目の前でレーザーに射抜かれた家族の凄惨な風景がよぎった。 カタカタカタカタカタ…… 体が小刻みに震え、喉がカラカラになる。 呼吸も乱れて息が苦しい。
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