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「この小娘!」
「止めろ!
腕は本物のようだ。」
ズボンを抑えてた男の人が逆上しそうになるのを、手前の男が静止した。
ズボン男は渋々と言った感じで押し黙った。
どうやらこっちの男の人が偉いさんなんだね。
ズボン男さんはすぐ頭に血が登りやすい人。
話をするなら手前の人だね。
「話をする気になってくれたかな?」
私は手前の男の人に声をかけた。
この人なら話は通じやすそうだしね。
さて、この人たちがコレデさん殺害の犯人らしいってことはわかってるんだけど、なんの為に?
それに捜し物ってなんなんだろう?
「何が望みだ?」
「あなた達がコレデさん殺害した理由と、捜し物の事よ。」
「それを聞いてどうする?」
「聞いてから考えるわ。」
下手に刺激はしない方がいい。
ま、どっち転んでも警察に突き出すつもりなんだけどね。
怪しい動きしたら撃ち抜くんだから!!
「何でコレデさんを殺害したの?」
「……アイツは組織のデータを盗んだからだ。」
「組織?」
なんの組織よ???
それに殺さなきゃならないほどのデータって何よ???
私は銃を構えたまま、次の言葉を待った。
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