復讐の始まり

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2時間後、リベンさんと共にゲートに向かう。 途中下車するためだけど、やっぱり名残惜しいな。 そんなことを考えながら降車の手続きを済ませた。 宙港は賑わっていた。 人も沢山いて迷子になりそう。 やっぱりK-SGIとは違うね。 「こっちだ、はぐれるなよ。」 荷物を持ちながらリベンさんが誘導してくれる。 これ案内無かったらきっと迷子になるやつだ。 リベンさんが一緒でよかったよ。 それにしても流石大都市N-GYAの港。 規模も違えば人の数も違う。 N-GYAでこれなんだからO-ADO中域はもっとすごいんだろうな。 私迷子にならずに特務機関IYAに参加できるんだろうか? 今更ながらに落ち込んでしまう。 生まれてこの方、K-SGIから出たこともなかったんだもん。 宇宙旅は今回が初めて。 「まさに井の中の蛙だったんだね。」 自分で言うのもなんだけど、そうだったんだと実感してる。 チケット売り場に着くとK-SGI行きのチケットを購入。 出発は明日の午後。 と、言うことは……1日ここで過ごさないといけないのか。 まだ船は到着してないみたいだもんね。 「今夜は港で泊まることになるな。 よし、宿をとろう。」 手慣れた感じでリベンさんはコミュニケーターを操作する。 しばらくして。 「よしとれた。 早速向かうか。 荷物も置きたいしな。」 「あ、うん。」 確かに荷物は置きたい。 そんなに多くはなくたって、いちいち持って歩くのは気が引けるもんね。 リベンさんがタクシーを捕まえて、宿まで移動した。 その宿っていうのが……。 「え? ここ???」 昔の古民家を利用した宿みたい。 大きな屋敷ではあるんだけど、なんというかホテルとは雲泥の差だった。 「ああ、俺がよく利用する旅館だ。 露天風呂とかあってくつろぐぞ。」 「露天風呂?」 何それ??? お風呂のことみたいだけど……。 まあ、船の浴室みたいに味気ないものじゃなさそうならいいんだけどな。 タクシーを降りると、私たちは大きな玄関から入っていった。
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