復讐の始まり

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中に入ると変わった衣装のご婦人が出迎えてくれた。 どこかの民族衣装かな? なんというかきらびやかなんだけど、主張しすぎないそんな衣装はこの古民家に似合ってた。 「女将よろしく頼む。」 「さ、どうぞ。 お上がりください。」 女将と呼ばれたご婦人の言葉に従い、私がそのまま1段高いところに行こうとすると。 「まて、ここでは靴を脱ぐんだ。 スリッパに履き帰ろ。」 「え? ここで?」 思わず驚いた。 よく見れば女将と呼ばれたご婦人もスリッパを履いている。 私はリベンさんに従い靴を脱いで、スリッパを履いた。 でも、脱いだ靴どうするの? リベンさんは脱いだ靴を壁際の靴箱に入れた。 靴箱には扉が付いていて、鍵がかかるようになってる。 「おお、ここに入れるんだ。」 鍵付きの靴箱なんて初めて見た。 靴箱の中は2段になっていて、上にスリッパが入っている。 と、言うことは下に靴を入れるんだね。 こんな変わった文化があるところなんだね。 ちょっと感動ものだよ。 異文化交流もたまにはいいね。 「では、こちらに。 お部屋にご案内いたします。」 女将と呼ばれたご婦人の案内で、旅館の中を案内される。 長い廊下は広い庭が見れるようになっていて、その庭がすごい。 なんて言うか自然を切り取って来たような感じ。 でも、手入れされてて野放図ってわけじゃない。 これはこれでいいかも。 ホテルの様な味気なさではなく、行くとこ行くとこ新鮮な旅館という宿泊施設は私の興味をそそって行った。
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