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大銀河連合。
人類が築いた大宇宙の国家だ。
人類は地球を離れ、大宇宙へと旅立った。
はるか昔のおとぎ話だ。
開拓期を終え、人類の居住域が何百という銀河に渡った後戦乱期が訪れた。
数世紀に渡る戦乱期は、大銀河連合という形の連合国家となった。
人類発祥の地、地球を中枢に据えた大銀河連合が樹立され十余年の月日がすぎた頃の話だ。
まだ連合国家は脆弱で、田舎の宙域では小競り合いが続く。
大銀河連合の構成は、大きく宙域に区分けされ統治されている。
宙域の中には権力者達の権限が及ぶ星域とさらに居住星には州が設置されている。
州の首長は選挙で選ばれる。
しかし星域を支配しているのは権力者たちだ。
権力者同士が集まり宙域を形成、宙域の統治は大銀河連合から選ばれた者だ。
広大な宇宙では当然数多くの価値観が存在し、時に摩擦を起こす。
そんな中で大銀河連合が目指したのは、共通の通貨、法の支配、情報の共有だ。
まだまだ田舎には浸透していないが、大銀河連合の勢力は徐々に浸透しつつある。
年号が大銀河歴(おいえれき)に代わり、首都宙域がO-ADOに定まり十余年。
O-ADO宙域のごく近くにあるO-WRY宙域の田舎星。
K-SGI州から物語は始まる。
ここはまだ小規模な争いを抱えた小さな惑星だ。
そんな惑星のK-SGI州の小さな街に視点を向けよう。
これから語られるのは、そんなどこにでもあるような人々の営みだ。
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