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翌朝早くに私たちはコレデさん宅に向かった。
もちろんまたあの通路を使って。
「さて、暗緑の壺を探すわよ!!」
どんな壺なのかもわかんないけど。
とにかく暗緑色の壺を探せばいいんだよね?
先ずはダイニング。
「うーん、壺らしきものがない。」
深緑の壺なんて目立ちそうだもんね。
それにここには壺らしき物は置いてない。
壺って言うくらいだから一輪挿しみたいな小さいヤツじゃないと思うの。
怪しい宗教団体が販売するような骨董品だと思うのよ。
ダイニングの棚も開けてみたけどやっぱり壺らしきものは無い。
「うーん、壺……壺……。」
隣のリビングに視線をはわすも壺らしきものはなかった。
何処なのよ〜、暗緑の壺って……。
リビングを後にして今度は書斎。
蔵書が所狭しと並んでいる。
「ここは本棚はあるけど……。」
両側には本棚。
部屋中びっしり蔵書が並んでる。
申し訳なさそうに机が置かれてるくらい。
「壺……無いよね。」
ここにも壺らしきものはなかった。
うーん、一体どこに置いてあるんだろう?
暗緑の壺って。
1階は後客間を残すだけ。
あ、トイレやお風呂も探してみよう。
じゃ先ずトイレから。
入ってみるけど小綺麗にされてる。
個室トイレなんだけど、簡単な清掃道具が置かれてるくらい。
「壺はないか……。」
ここもハズレ。
次はお風呂を調べるか。
コレデさん不親切だよ。
どこに置いてあるか書いてくれればいいのに。
まあ、簡単に見つかるようなところには置いてないってことなんだろうけどね。
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