迫り来る黒い影

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「壺なんて無いよね?」 これで一通り調べたわけなんだけど、暗緑の壺なんてなかった。 コレデさんは一体壺をどこに隠したの? 暗号解読したのに、肝心の暗緑の壺のありかが分からない。 これじゃ振り出しに戻る、だよ。 「仕方ない、一旦宿に戻るか。」 暗号の解読間違いかもしれないし。 一旦みんなで作戦会議開かないとだしね。 私はコレデさんの部屋を出るとリベンさんの部屋へ向かった。 扉を開けると……。 「何してるの? リベンさん。」 リベンさんが部屋の模様替えをしてた。 いや、違う!! なんか色んな本をどうにかしようとしてたってのが正しいかな? 「ま、待て。 勘違いするな。 コレは……その……。」 怪しい。 一体何をしてたのよ? その本に視線を移すと……。 「きゃーですの!!」 え? 何事??? 峰さんの悲鳴が響き渡った。 1階の方だよね? 私は慌てて階段を駆け下りた。 峰さん何やったの? そしてなんで悲鳴なんてあげるのよ!! せっかく隠れて入ってきてるのにバレちゃうじゃない!! 不安半分焦り半分で1階の声のした方に向かうと……。
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