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コンコン……
「お師匠様、朝食の準備が整いました。」
私は部屋のドアを開けた。
部屋の中は薄暗い。
1歩中に入ると……。
カチャ……
額に鉄の冷たさを感じる。
「お、お師匠様?」
「あれほど周りに注意しろと言っている。」
額に当てられたのは44マグナムのレプリカ。
今どき珍しい火薬式の銃だ。
「だって……。」
お師匠様を起こしに来ただけだもん。
周りに注意なんて……。
「どんな時でも注意は怠るな。
戦場で生き残りたければな。」
そう、お師匠様は銃の名手。
戦争が終わった今はスイーパーとして活躍してる。
まだまだ厄介事は絶えないからね。
いつもお師匠様はこんな感じで、今でも戦場に居るみたい。
もう戦争は終わったのにね。
「今日の特訓は特別メニューをしてもらう。」
「ええ??
特別メニュー……ですか?」
「気配を探る訓練だ。」
「ええ……。」
いつもの体力作りと射撃練習の他に
特別メニューもやるの??
まあ、でも必要なんだよね。
戦争が終わったって言っても、まだまだ平和には程遠いし。
生き残るためだもんね。
齢十余年。
まだまだこれからだよね。
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