第 1 章 ~ 強者 ~

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「うむ、いつもながら料理は美味いな。」 「えへへ。」 褒められちゃった。 私がニヤついてるとお師匠様は。 「これくらい銃の腕も上がれば申し分ないのだが。」 「そ、それは……。」 思わず言葉に詰まる。 戦災孤児として拾われてから2年。 お師匠様と2人の生活は私が家事全般をしてる。 お師匠様の生活力はほぼ皆無。 お料理もできないし洗濯なんかもできなかった。 私と暮らす前なんてどうやって暮らしてたのか? って心配になるくらい。 見かねて私がやる事にしたの。 そしたら代わりにって、生き延びるための訓練をつけてくれるようになった。 毎朝体力作りと射撃練習。 しかも光学兵器主流の昨今、未だに火薬の44マグナムレプリカ。 私の体には大きすぎる銃だけどお師匠様はそんなことお構い無し。 反動も大きな44マグナムレプリカで射撃練習やサバイバル訓練をしてくれる。 まだ、お仕事のお供はさせて貰えないけどね。 私が拾われたのが、恐らく12歳の時(戦争中だったから今の年齢が分からない)。 あれから2年たった今でも、お師匠様から認められていない。 ちょっと凹んじゃうよね。 運動神経はいいほうだと思うんだけどな。 でもでも、いつかはお師匠様とお仕事するのが夢なんだ。 お師匠様に認められるまで頑張るのだぁ!!
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