第 1 章 ~ 強者 ~

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ヘロヘロになりながら、いつものメニューをこなすとちょっと小休止。 ポカポカした陽気は本当に穏やかな気持ちにさせてくれる。 私が空を眺めて雲を見ていると。 「ギャァギャァギャァ……。」 怪獣時計のアラームが鳴った。 この怪獣時計は私が引き取られた頃、グズってる私にとお師匠様がどこからか調達してくれたものだ。 あの頃は家族をなくした悲しさで、もう塞ぎ込んでたからね。 お師匠様が気を使ってくれたんだと思う。 この時計のお陰もあって、今は顔を上げて生きている。 お師匠様には感謝しかないよ。 「おっと、そうそう。」 昔を懐かしんでる場合じゃない。 お昼ご飯の支度しないと。 お師匠様もお昼は戻ってくるって言ってたし。 私が料理に取り掛かろうとすると……。 ヒューンってG-HIがやってきた。 タイヤの無い車であるG-HIは音もなく近くに止まった。 中には数人の人影が……。 「?!」 その人影、迷彩服に小銃を持ってる。 しかも殺気だってるよ。 私は家の中へと隠れた。 「1、2、3……5人?」 その5人はフルフェイスのヘルメットを被り、キョロキョロ辺りを見回している。 「何を探してるんだろう?」 何かを探してるのは間違いなさそう。 でも、こんな場所で何探してるの? 言っちゃぁなんだけど、ここって瓦礫しかない。 瓦礫の中でかろうじて人が住めるこの家があるくらい。 私の知る限り、この辺りに他の人も住んでないし。 お買い物は週1回、お師匠様と10km離れた街まで買いに行くくらい。 街からも離れてるし。 こっそりと数人の人影を見ていると……。
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