7日目(最終日)

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「部屋の電気消そうか。私はドアの外に……。アスカ、眠れそう?」 「ずっと作曲したり、ライブの準備に忙しくて、睡眠不足なんや。 大丈夫、すぐ眠れる」 アスカは笑顔で頷き、息を深く吸って目を閉じた。 にゃんたが『すまっち』を操作する音が静かな部屋に響いた。 私は目を閉じたアスカの美しい顔をもう一度見ると、電気を消して部屋を出る。 そしてドアに背をつけて廊下に座り込んだ。 ピピッ、ピピッ、ピピー―― 暫くの静けさの後、鳴り始めた電子音がだんだん小さくなって行き、やがて聞こえなくなった。 もう何の音も聞こえない。 ドアを開けると真っ暗な部屋の中、アスカとにゃんたの姿は消え、ただ静寂が漂っている。 窓の外から臨海公園のイルミネーションの灯りが忍び込み、開いた本のページを照らしていた。
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