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しばらくすると、スケッチブックとえんぴつを持ったミミちゃんがやってきました。
『ルルちゃん、その耳かざりをはずして』
すると、ルルちゃんはとてもおどろきました。
でも、やっぱりミミちゃんがくれたものなので、どうしようかと悩んでいると、ミミちゃんがスケッチブックをルルちゃんに見せてくれました。
『じつはね、それはバルくんがルルちゃんのために作ってくれたものなんだよ』
それを見て、ルルちゃんは、もっとおどろきました。
すると、バルくんがはずかしそうに顔を赤くして言いました。
「ボクの声が大きいから、ルルちゃんに迷惑かけてたね。だから、それを作ったんだけど……、みんなの声が聞こえなくなったら意味がないよね。ボク、もう少し小さい声で話せるようにがんばるよ」
そしてバルくんは、さっきのルルちゃんと同じように、みんなに向かって「ごめんなさい」と言いました。
それを見て、ルルちゃんも耳かざりを外すことにしました。
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