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一度切り離された貴方は、どこにいますか。
あてもなく探し続けた私の八年が遅れすぎた秒針と重なる。
ー*ー*ー*ー*ー
「柊さん……でお間違いないですか」
「はい、僕は柊ですけど……希音さんですか」
「そうです、十一時にここで待ち合わせをお約束した希音です」
「これは失礼を、驚いてしまって」
「いえ、私も背後から急に声を掛けてしまったので……すみません」
特徴のある中性的な声、見覚えのある猫背、目元にふたつ斜めに並んだほくろ、話す時に不定期に左右に動く瞳。
マッチングアプリでみた画像では顔が隠れていて確認できなかったけれど、その姿は私の記憶の彼とすぐに重なった。
確証を持つには小さすぎる要素だけれど、間違いなく目の前の彼は私が探し続けていた八年前の少年が大人になった姿だった。
「希音さん、お時間は……」
「私は予定通り二時間を予定していたのですが……柊さんはご都合いかがですか」
「僕も予定通りで大丈夫ですよ、ゆっくりお話ができれば嬉しいです」
そんな話で沈黙を埋めながら、予約していたカフェへ足を進める。
ここで『僕は何時間でも大丈夫ですよ』と言われても、二時間で解散する未来は変わらない。
私には、八年の歳月で頭に積み上げてきた計画がある。
「カフェの予約までしていただいて、ありがとうございます」
「このカフェ、お気に入りなんです。お洒落な雰囲気なのに気を休められるような。ここでならお話も弾むかなと思って」
「お気遣いまで……感謝します」
予約した席は、周りに人のいないテラス席。
開放的な景観で、店内から微かに聞こえてくるクラシックの欠片が心地いい。
手際よく運ばれてくるティーカップに綺麗な造形のスイーツ、初めてで戸惑うけれど私はそれを察されてはいけない。
「お恥ずかしながら、僕はこんなお洒落なお店に来ることは初めてなんです」
「そうなんですね、私も初めて来た時はすこし緊張していましたよ。でもなんとなく和んでいく場所になると思います、きっと」
お互いに気を遣っていることがよくわかる。
彼はもう大人、あの頃のように無邪気に手招きをすることはない。
そんなことはわかっているのに、その大人びた態度に私は置いて行かれてしまったような寂しさを覚えた。
「会ったばかりで言うのも可笑しいですけど……希音さん、綺麗な方ですよね」
「え……私、ですか」
「それ以外にいないですよ、なんというか言葉遣いや所作がすごく綺麗で……僕と同い年とは、思えないくらいです」
「そんな嬉しいこと、初めて言われました……照れちゃいますね」
「突然すみません、でも二時間って結構あっという間に過ぎてしまいそうで……すこしでも伝えたいことは伝えたいと思ってしまって」
「そうですよね、柊さんの言葉で私も話しやすくなりました。ありがとうございます」
物腰の柔らかさも、遠慮気味な口ぶりも変わっていない。
その遠慮気味で自信の持ちきれないような言葉の中に、堅い芯が埋められていることも当時と変わらない。
「柊さんはなんのお仕事をなさっているんですか」
「僕は書店員をしてます、小さい頃から本が好きで」
「書店員さん……素敵ですよね、好きなものに囲まれた仕事をなさっているなんてすごいです」
「周囲からは『仕事に不満がないなんておかしい』って言われちゃうんですけどね。本当に希音さんのおっしゃる通り、好きなものに囲まれる誇り高い仕事ですよ」
「いいですね、本棚を前に目を輝かせている柊さん、想像できます」
「それはよかったです、希音さんはなんのお仕事を……」
「私は学校関係です、詳細は都合上お話できないんですけど……中学校に勤務してます」
「学校関係……大変だって聴きますよね、毎日お疲れ様です」
彼との時間の流れは穏やかで、それでも掴む間も許されていないほど一瞬のように感じた。
ティーカップから昇っていく湯気にせかされながら、何もできずに熱すぎて喉を通せない紅茶に口をつける。
「僕、友達が欲しかったんですよね」
「どういう意味……ですか」
「マッチングアプリって、一般的には恋人を探すためのものだと思うんです」
「そうですね、私もそう認識してます」
「でも僕は『友達』と呼べる存在が欲しくて、このアプリに登録したんです」
「友達……」
「怪しいですよね、急にこんなこと言われても」
彼の言葉と現状の辻褄が合った。
二十歳、遊び盛りの男性がマッチングアプリで出逢った異性と昼の二時間だけカフェで話をして過ごす。アルコール提供のない飲食店への誘いを拒まないどころか、好意的な返信をしてきた彼。
彼の言動からは、一切下心が感じられない。
「怪しくないですよ、柊さんの言っていること私は疑う方が難しいです」
「本当ですか……」
「はい、なのでもうすこし詳しくそのお話を聴かせてくれませんか」
「……僕、小さい頃から誰かと話をすることが得意じゃないんですよね」
「それは、どうしてですか」
「人と目をみて話すことがどうしても怖いんです、一度怖いと思ってしまうと言葉も上手に話せなくなって……必ず相手に気を遣わせてしまって」
「そうだったんですね」
「なので小学校も中学校もあまり行っていなくて、高校は通信制高校に通って、人と関わる機会の少ない人生だったんです」
「私も学校っていう場所はあまり好きじゃないです……すこし息苦しい気がして。得意になれないんです」
「そうなんですか、意外です……希音さんからは社交的な印象を受けましたし、学校関係のお仕事なら僕とは真逆の心を持つ人なのかなって……」
「話せないわけじゃないんですけどね、逃げ出したくなるんですよ。一人でいたいって思ってしまうんです」
気づけば幼稚園の頃から、私は一人でいることが好きだった。
いや、好きだったわけではない。一人でいることに慣れていただけなのかもしれない。
誰かと手を繋いで遊具へ駆けるより、一人で砂場の隅に咲いた花に水をやっていたかったし、電話越しの恋愛事情で盛り上がっている輪に入っている時間より、一人でラジオを聴いている時間の方が楽。
そんな私がただ一人だけ、この世界で一緒にいたいと思えたのが彼。
「私、小さい頃に一人だけ出逢ったことがあるんです。一緒にいたいって思える人に」
「え……」
「その人は『友達』でも『恋人』でもないんですけどね、ただまっすぐ、私の手を引いてくれたんです」
「素敵な出逢いをされたんですね」
「はい、柊さんはありますか、素敵な出逢いと呼べる存在」
気づけば時計の針が一周とすこしの位置を指している。
無理矢理ではあるけれど、話を進めなければいけない。
「奇妙な程に希音さんの出逢いの話と重なるんですけど、僕にも一度だけそんな出逢いがありましたよ」
「その話、詳しく聴いてもいいですか」
「僕が十二歳の頃、住宅街に住んでいた僕はすこし離れた公園に座り込んでいた女の子をみつけたんです」
「女の子……」
「かなり夜も遅い時間だったんですけどね、ところどころ目立った傷のついているその子を放って置けなかったんです」
「放って置けなかった……ですか」
「はい、当時の僕自身の状況と重なって……そこから僕が離れてしまうことは、その子を見放してしまうことと同じような気がして」
「そうだったんですね」
「その子と、ニ週間ほど一緒に廃工場で暮らしたんです」
「廃工場……?」
「薄暗くて、動かなくなった機会がたくさん詰め込まれたような場所に僕の隠れ家があったんですよ。そこに一人だったその子を連れて行ったんです」
「お互いのご両親は心配なさらなかったんですか」
「僕の家は喧嘩が絶えなくて、警察沙汰になることも珍しくなかったので、よく逃げ出すように家と工場を行き来してたんです。それにその子は……」
「……」
「何を尋ねても『私は一人だから』としか言ってくれなくて、だから一人にしているのも危ないような気がして」
「だから、柊さんが保護するような形をとったんですね」
「そういうことになりますね、今考えるとあまりにもリスキーな行為ですよ。誘拐だと言われてしまえば、否定はできませんし」
彼は、当時六歳の私を拐った犯人。
私の記憶の深くまで埋め込まれている二十日間を創った、それが私がずっと会いたかった人。
「柊さん」
「希音さん、どうかしましたか」
「その女の子、その日靴を履いていなかったんじゃないですか」
「え……はい、履いていませんでした」
「それに、その日は雪が積もるほどの真冬だったのに半袖を着ていませんでしたか」
「……はい、間違い無いです」
「私の服の左袖を捲っていただいてもいいですか」
「……」
「この傷、柊さんなら見覚えがあるんじゃないでしょうか」
「僕の記憶ですが……その子と、全く同じ形です」
「これは、火傷の痕なんです。あの冬の日に苛立った母親からライターを押し当てられた時についた」
「それじゃあ……希音さんは、あの時の……」
「そうです、あの時、貴方に拐われた名前も言わないままの『その子』です」
彼は酷く動揺していて、返す言葉を探しては呑み込む行為を繰り返している。
「でも、計算が合わないじゃないですか。アプリにも同い年って書いてあったし、それに職業の話だって……」
「アプリは、いくらでも偽装できるんですよ。特にこのアプリは細かい審査も無いので」
「それじゃあ、仕事に関する話は……」
「私は、中学生です。当時、十二歳の柊さんと逢った私は六歳、八年経った私は十四歳の中学生です」
「すみません、僕、そんなまさか相手が中学生だなんて気づかなくて……」
「悪いのは、私の方なんです。バレないように大人びた容姿に整えたことも、アプリの登録情報を偽装したことも」
「どうして、そこまでして会いたいと思ったのですか」
「貴方のことが、私の中では消化しきれないほど好きになってしまったからです」
「え……」
「当時はわからなかったんです、誰からも『好き』なんて感情を向けられたことのない空間で育った私は抱いている感情の名前を知らなかった」
「……」
「でも、家庭外の人と関わるようになって、誰かが語り始めた『好き』に当時の私の感情が重なったんです」
「僕と過ごしたのは、たった二十日の間だったのに……」
「たった二十日が、私にとっては初めての二十日だったんですよ」
「初めて……?」
「生まれて初めて、家の外へ出た、誰かとまっすぐに言葉を交わした二十日間だったんです」
「それなら、それまでの希音さんは……」
「アパートの一室、閉鎖されたような空間で暮らしていたんです。二日に一回程帰ってくる母を待って、食費を受け取っては傷の増える日々でした」
「それで、あの日家を出たんですか」
「それまでも何度か家から逃げようとしたんです、それでも鍵がかかっていて出ることができなくて。その日は偶然、母が鍵を閉め忘れていて」
「どうしてあの日、初めて会った僕についてきてくれたんですか。いくら子供だからといって、知らない人についていくなんて怖いじゃないですか」
「『怖い』と思ってしまったら、またあの家に戻ることしか選択肢がなくなると幼いながらに感じたからです」
「……」
「本当は、またどこかに閉じ込められて痛い思いをするんだって思ってました。だから、無駄な抵抗をしないでいようと思ったんです、抵抗した後の方が傷が増えるということは母との暮らしの中で知っていたので」
「だから、目も合わせずに、名前も言わずに、ただ僕についてきたんですか」
「怖かったですよ、本当は。それに連れて行かれた場所も薄暗い場所だったので」
「それは、本当に申し訳なかった。でも、僕の居場所もそこしかなかったんです」
彼が八年前、私にしたことは世間的にみれば保護なんて正しい形には当てはまれない。
一人の人間を廃工場へ連れ込み、二十日間を過ごす。言葉に慈悲を添えないのなら誘拐、監禁。
そんな状況下で、私は彼に消すことのできない好意を抱いた。
「ストックホルム症候群」
「え……」
「今の私の状況に、名前をつけた場合の精神医学用語の一つです」
「すみません、初めて聴いた言葉で……」
「誘拐や監禁などによって拘束化にある者が、時間を共有することによって相手に好意や共感を抱くようになる現象のことを言います」
「それが、今の希音さんの状況……」
「私は、柊さんが思っている以上に、柊さんに好意的な感情を抱いているんです」
「僕としては、すごく複雑です……」
「困らせてしまっていることは、申し訳ないと思っています。それでも、包み隠さずに話をしたくて」
「聞かせてください、希音さんの話」
「私はあの二十日間、柊さんから伝えられていた掟を今でも覚えているんです」
「掟……?」
「あの廃工場から出ないこと、外からみえない死角にいること、誰かが来ても受け答えをしないこと。この三つです、最初の日の夜に約束をした記憶があります」
「……」
「当時は疑っていました、でも一週間程経った頃、それを『私を守るための掟』だと思い始めたんです」
「……どういう意味ですか」
「恐怖心から始まったはずの『掟を守る』という行為に、いつしか愛情を感じていたんです」
「その掟は……僕が独りにならないために伝えたものなんです」
「え……」
「初めて、僕と同じ誰かから見放されたような人を目にして『この子の手を離したら、僕はまた独りになる』と思って、だから他の人の目に触れないように、約束してもらったものなんです」
「それでも私は、その掟を心地よく思ったんです。そこから、柊さんに好意を抱いたんです」
「……」
「この人なら、私の手を離さないでいてくれるって思ってしまったんです。終わりが来るなんてわかっていたはずなのに」
「僕達が離れた日のこと、覚えていますか」
「離れた日のこと……」
「サイレンが聴こえて、お互い反対方向へ走ったんです。また戻ってくることを約束して、そのままそれが最後の言葉になったあの日です」
「忘れられるわけないじゃないですか」
「それは、僕も一緒です」
「あれから何度か、あの場所を訪れたんです。それと、今日はこれを渡したくて」
「これ……」
「私が毎晩眠る前に読んでいる絵本……廃工場から持ってきちゃったんです、これがあると心の騒がしさが鎮まるような気がして」
「ずっと探していたんです……希音さんが持ってくれていたなんて、思ってもいませんでしたよ」
「柊さんが書店員になったと話を聴いた時、すこしだけ嬉しくなったんです」
「どうしてですか」
「あの日、毎晩この本の読み聞かせをしてくれた記憶と重なって……すこしだけ当時に戻ったような気持ちになったので」
私にとっての二十日間は、綺麗な想い出の破片が散りばめられ瞬間の集合体。
彼の声も、私をみる目も、廃工場の独特な匂いも、戻れるのなら私はあの時間のあの場所へ戻りたい。
「柊さん」
「……はい」
「私は、今十四歳です」
「そうですね」
「待っていてくれませんか」
「え……」
「私が十八歳になるまで、柊さんの恋人になれるまで、私のことを待っていてくれませんか」
「それは……」
幼かったからといって、感情に間違いがあるとは思えない。
幼かったからこそ純粋に、彼を好きだと思えた。
記憶の限りの彼を脳裏に描いて、私はこの世界からもう一度彼をみつけた。
きっと八年間抱え続けた想いに、これから先、揺らぎも後悔もない。
「それは、僕には約束できないです」
「……どうして、他に恋人のような存在がいらっしゃるのですか」
「違います、僕達が今、本当に交わすべき約束は再会じゃなくて本当の別れなんだと思うんです」
「本当の別れ……」
「出逢い方も、感情を抱くまでの経路も、本当の幸せとは程遠いと思うんです」
「本当の幸せなんて、柊さんにわかるんですか」
「……」
「友達を探すためにアプリを入れて、私と似たような家庭環境で。私は本当の幸せなんて知らないです、それなのに柊さんは本当の幸せを知ってるんですか……これが八年の生きた差ですか」
「……違う」
「じゃあどうして……」
「僕がもし、本当に希音さんの恋人になるのなら、その時は純粋な好意からの始まりがいいんです」
「どういう意味ですか」
「僕達は、孤独から浮き出た愛に好意を抱いていたと思うんです。事実、僕も希音さんのことが頭から離れなかったんです、思い出すことはできなかったけれど確かに好きだったんです」
「そんなこと言われたら……」
「それでも、僕は希音さんより八年長くこの世界を感じています。だから一つだけ、言えることがあるんです」
「……なんですか」
「切れない縁は、切れないものなんです」
「え……」
「僕が意図的に、希音さんが機械的に重ねる年齢を待っていなくても、繋がっていられる縁だった場合、一度切れた縁でも幸せになって結ばれることがあるんです」
「そんな不確かなこと……信じられるわけないじゃないですか」
「僕もそう思いますよ。でも僕達は事実、一度離れているんです」
「……」
「それでもこうして会えている、それが何よりも確かな証拠だと僕は思うんですよね」
「それじゃあ私は、どうすればいいのですか」
「一度、僕と離れる。そうして次に繋がれる時を待つだけです、いつかくる偶然を意識もせずに待っているだけです」
恋人にすらなっていないはずなのに、二度と逢えない別れを宣告されたようで言葉が詰まる。
並べられていく彼の理想論には、奇妙なほどに根拠があって抗うことはできなかった。
「柊さん」
「どうしましたか、希音さん」
「私、柊さんの選択なら受け入れようと思えます」
「え……」
「私から『離れよう』なんてことはきっと言えないですけど、柊さんからの『離れよう』なら受け入れられる気がするんです」
「……僕にとっても、その言葉は胸が締まる想いの言葉なんですよ」
「知っています、でもそこは私の好意を一度私を守るために拒んだ柊さんの責任ですよ」
私は、卑怯だ。
あの時も、彼から与えられた優しさを躊躇う演技をして、最後まで彼の優しさに溺れることを望んでいた。
今も、私は彼からの言葉を優しさだと脳に注ぎ、受け入れようとしている。
きっとこのままの私では、彼と繋がれる日は来ない。
「希音さん」
「はい」
「また逢いましょう」
「え……」
「その方が希望が持てるじゃないですか。仮に希音さんが望んでいなかったとしても、僕はもう一度希音さんに逢いたいと思ってしまっているんです」
そんな言葉を、好意で壊れてしまいそうな私へ注ぐ彼は私よりも遥かに卑怯なのかもしれない。
それでも、私は懲りずにこんなことを思ってしまう。
「柊さん」
「はい」
「私は、偽りなく、大人になります」
「とても素敵な方になるのでしょうね」
「その中で、私は柊さんのことを忘れたフリして過ごします」
「それはすこし寂しいですね」
「私もそうですよ、それでも私は願っているんです」
「え……」
「八年前の記憶から創られた『柊』という人間ではなくて、何も知らない、初めて出逢ったような貴方に逢いたいんです」
「それは……」
「なので、離れるという選択を私は受け入れます。希望なんて持てなくてもいいです」
「……」
「だから柊さんは、八年前に出逢った名前も知らない少女との二十日間を忘れないままでいてください」
「それは、約束します」
医療用語では片付けられないようになってしまった欲望。
きっとこれは、真冬の深層に刻み込まれた歪んだ感情の結晶。
彼に一方的な別れを告げるように、八年前のように顔を伏せながら、私は席を立った。
過去に縋って描いていた彼に、私は別れを告げる。
そしていつか、私が本当の彼と出逢えますように。
すれ違う程度でもいい、言葉なんて交わせなくてもいい。それでも私はもう一度、何も知らないフリをして。
貴方に逢いたいと願ってしまっている。
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