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なんと小っ恥ずかしいセリフなのだろうか、と内心思ったが、上の人間がこれを考えたのならしょうがない。
忘れない…とは思うが念の為。”レボリューション”を念入りに頭に叩き込む。
「ただし10秒だけだ。1度だけだ。本当に使いたい時に使え。そして。使えば49日間の彷徨いはその時点で終了となる。あと彷徨える範囲は死んだ位置から1キロメートル圏内だ」
「そ…、そうなんですね、分かりました」
肝に銘じて頷いた矢先、人魂の光が徐々に大きくなって、あっという間に琴子の全身を包みこんでいった。
***
血まみれのアスファルト。
点々と配置されたカラーコーン。
もう太陽は沈んでいて夜だったが、異様な雰囲気が漂っていた。
いつの間にか琴子は”殺された”場所に移動していた
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