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何となく予想はしていた事だが結局あれから宮瀬くんに付きまとい、タイミングを見計らっていた琴子だが、なかなか言えない。
言えないまま……
いつの間にか1週間が過ぎていた。
「はぁー」
夜中1時頃。
琴子は机に突っ伏してため息を吐き出した。
なんか…人望があるってすごいなぁ。
ここ1週間の宮瀬くんを観察して、まず思うのはそこだった。
どこに行っても、必ず「響ー」って名前を呼ばれて、ほんと……すごい…。
そんなこんなで琴子が死んだ、という点以外は何一つ変わらない普遍的な学校を主に彷徨い続けて、気付けば1ヶ月が経過していた。
何事もなく、日々は過ぎそしてついに…、48日目が来てしまった。
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