漢字ドリルのお礼を言いたい

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その人影は…… 黒いジャンパーに、片手にナイフを握り締めた……琴子を殺した犯人だったのだ。 傘もささずにこちらへ歩いてきている。犯人が着実に歩を進め、2人の距離は縮まるばかり。 宮瀬くんも気付いたらしく少しずつ後ずさりして、犯人と距離をとろうとしていた。 しかしついに犯人が小走りになって、ナイフを振りかざすように宮瀬くんに迫る。 「きゃああ!!宮瀬くん!」 犯人の口角が、グンと、上がった。混乱の中。意味は無いとは思うが、宮瀬くんの前に立ちはだかるように立った琴子は… ゾワッ、とした​───… もう何度も味わったこの感覚は……何かが琴子の体をすり抜けた時のものだ。 「いっ……」
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