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届かない声、と分かっていながら尋ねた。
血だらけの腕に目がいく。
痛そう…。
顔を歪めて止血しようと必死に腕を抑えるその姿と、ふと、弓道を頑張る男らしい宮瀬くんの姿が重なって、申し訳なくなった。
この腕じゃ……しばらく部活は出来ないかもしれない……。なんて考えていると、
コツ……コツ……コツ……
再び廊下を歩く足音が迫ってきていた。
嘘…犯人だ……っ、
どうしよう…このままじゃ……
宮瀬くんが……っ、、殺されちゃうよっっ、、。
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