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翌日、教会で祈りを捧げていたらカノンが近付いてきた。
挨拶をすると「おはよう」と返してくれた。
そういえばカノンと彼は知り合いなのだろうか。
同じ舞台とはいえ、違う作品のキャラクターだしカノンという名前はゲームでは聞いた事がない。
でも、同じ街に住む子供なら舞台裏で交流があっても不思議ではない。
カノンは嫌われ者の俺にも優しかったし、誰にでも優しい気がする。
でも彼の方は、いつも同じ友達としか遊んでいない。
プロフィールで関係図があれば分かりやすいんだけどな。
あくまで主人公との関係が大事で、横の関係はいらないのか?
誰と仲良しなのか見ていれば何となく分かるが、見ても分からない時がある。
祈りが終わり、カノンに彼について聞いてみようと思った。
「カノンくん、ユリウスについて知らない?」
「カノンで構わないよ、無理しているように聞こえる」
やっぱり脳内でずっとカノンと呼んでいたから、お見通しのようだ。
誰かにくん付けで呼ぶのは何となく慣れていなかった。
でも、許可なく呼び捨てする勇気もないからカノンくんと呼んでいたが、呼び捨てでいいのか。
親しい友人になったみたいで、緊張する。
カノンには最初から嫌われていたわけではないから、ただの知り合いから昇格したような気持ちだ。
脳内でミッシェルが攻略がなんだとうるさいが無視した。
まだされてないって…緊張するのは変な感情じゃないだろ。
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