第ニ話・学院で因縁ハプニング

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校舎の中にある掲示板に名前とクラスが書かれている。 ここに行けばいいのか、普通科のクラス表を眺めていた。 ただ、自分の名前を何処のクラスにあるのかと探しているだけだった。 俺の名前は思ったより早く見つかって、クラスも書かれていた。 そこで目を疑う人物の名前があり、よく確認すると間違いない。 でも、なんでここのクラス表にあるのかが分からない。 隣にいるカノンを見ると、俺と同じところを見ていた。 本人は特に気にしていない顔をしていて、俺だけびっくりしていた。 カノンは特別科だと思っていた、でも普通科にカノンの名前があった。 俺とは比べ物にならないほど、カノンは頭が良かった。 カノンなら当たり前に特別科に入ると思っていた。 それほど特別科に入れるのが大変という事なのかな。 でもカノンが入れないとなると、入試が満点じゃないと無理という事か? カノンなら満点も取れそうだ、同じ入試を受けたならそこまで難しくなかったから。 俺はギリギリ合格したけど… 「クラスは隣だね」 「うん、カノンも同じ普通科だったんだ」 「そこまで頭がいいわけじゃないからね」 カノンがそう言うなら、俺は何も言えない…カノンがわざと普通科に入る理由はないからな。 隣のクラスだから、クラスの前でカノンと別れて教室の中に入った。 教室に入った瞬間、周りの注目を集めたがすぐに目を逸らされた。 聞こえてくるのは俺の話のようで、いい話ではない。 「なんで同じクラス?」とか「関わらない方がいい」とか聞こえてくる。 空いてる席に座ると、見覚えがある派手な金髪の後ろ姿が見えた。
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