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校舎の中にある掲示板に名前とクラスが書かれている。
ここに行けばいいのか、普通科のクラス表を眺めていた。
ただ、自分の名前を何処のクラスにあるのかと探しているだけだった。
俺の名前は思ったより早く見つかって、クラスも書かれていた。
そこで目を疑う人物の名前があり、よく確認すると間違いない。
でも、なんでここのクラス表にあるのかが分からない。
隣にいるカノンを見ると、俺と同じところを見ていた。
本人は特に気にしていない顔をしていて、俺だけびっくりしていた。
カノンは特別科だと思っていた、でも普通科にカノンの名前があった。
俺とは比べ物にならないほど、カノンは頭が良かった。
カノンなら当たり前に特別科に入ると思っていた。
それほど特別科に入れるのが大変という事なのかな。
でもカノンが入れないとなると、入試が満点じゃないと無理という事か?
カノンなら満点も取れそうだ、同じ入試を受けたならそこまで難しくなかったから。
俺はギリギリ合格したけど…
「クラスは隣だね」
「うん、カノンも同じ普通科だったんだ」
「そこまで頭がいいわけじゃないからね」
カノンがそう言うなら、俺は何も言えない…カノンがわざと普通科に入る理由はないからな。
隣のクラスだから、クラスの前でカノンと別れて教室の中に入った。
教室に入った瞬間、周りの注目を集めたがすぐに目を逸らされた。
聞こえてくるのは俺の話のようで、いい話ではない。
「なんで同じクラス?」とか「関わらない方がいい」とか聞こえてくる。
空いてる席に座ると、見覚えがある派手な金髪の後ろ姿が見えた。
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