㉕ 永遠の色

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「ロラン! よかった!」  そういえば、授業の途中から、社会勉強だと言われて、どこでどんな絵を描いたのか、やけにしつこく聞かれたことを思い出した。  ランプロイドの前で、ロランが悲しそうに絵を見ていたので、ダーレンは、自分が買った絵がロランの作品だと気がついた。  それから、あらゆる手を使って集めたのだと思ったら、驚きを通り越して、おかしくなってしまい、ロランはついに笑ってしまった。 「言っただろう、ロランを傷つけるものは、全部壊してやるって。まだ、終わらないよ。終わらせてやるものか」 「……まさか」 「あの絵を公募展に出展する」 「で、でも、あれは……」 「なに? ロランが描いた絵で間違いないだろう?」  確かにロランは描いたが、圧倒的に足りなかったものを埋めてくれたのはダーレンの赤だった。  その赤色は時間が経っても色が変わることのない、ダーレンの特別な血を使って描かれたものだ。  すでに血の効力はなく、ロラン以外の人間が見ても、ただの赤い色にしか見えないだろう。 「大丈夫だ。ロランの半分は俺だ。だから、ロランが描いたもので間違いない」  そう言って後ろからぎゅっと抱きしめられたら、ロランはダーレンの熱に酔ってしまい、それならいいかと思ってしまった。  ぼんやりしていると、ダーレンの手が滑って、ロランの下半身まで伸びてきた。 「ロラン、俺のロラン、愛している」 「あっ……ちょ……こんな、ところで」  ズボンの中に手を入れられて、ソコを握られたら、ロランはビクッと体を揺らした。  思わず後ろの力が抜けて、中に入っていたモノが、とろっと出てきたのが分かった。 「いいじゃないか。自分の描いた作品の前で、好きな男に抱かれる。嫌なのか?」  嫌かと聞かれたら、嫌ではないが、変に恥ずかしい気持ちはあった。  積極的に動けないロランを楽しむように、ダーレンは顔や体に吸い付いて、至る所に痕を残していく。  後孔に指を入れられて広げられたら、もう他のことは考えられなくなった。 「はぁ……ハァハァ、は……やく……」 「どうした? さっきまで恥ずかしがっていたのに?」 「も……我慢できな……ください」  焦らすように、手で擦られて、ロランはたまらなくなってしまった。  ダーレンの首の後ろに手を絡めてしがみついた。
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